オーバーホール
水中ポンプなどの水処理機器を安心してご使用いただくためには、定期的なオーバーホールが大切です。
メーカーサービスとしてのプロの技術で、機器の機能維持・長寿命化を図ります。
故障事例
長年の使用や過酷な環境での使用が続くと、摩耗による性能低下や異音・振動の発生、モータ部の絶縁低下などが発生します。
適切な点検がおこなわれない場合、突然の故障や機器の破損に繋がる可能性があります。
オーバーホールの流れ
1.工場搬入
清掃後、外観の確認および絶縁抵抗測定検査を実施します。
2.分解
一つひとつの細かな部品まで分解し、経年による劣化や摩耗状況を確認します。
ポンプを「守る」メカニカルシール
メカニカルシールは、オイル室やモータ室への浸水を防ぐ重要な役割を果たします。
経年劣化による摺動面の損傷等は、浸水故障の原因となります。
オーバーホール時は、シャフトを修復し、メカニカルシールは新品に交換します。
ポンプの「要」シャフト(主軸)
メカニカルシール装着部に摩擦や腐食が発生すると、浸水故障の原因となります。
シャフトのバランス(軸振れ)を測定し、ねじれ・ひずみがないことを確認した上で溶射加工を施し、
摩耗・腐食部分を修復します。
※溶射加工は必要に応じて実施
ポンプの「命」羽根車
羽根車のバランスが崩れると、メカニカルシールやベアリングに影響を及ぼし、故障の原因となります。
動バランス測定をおこない、必要な場合は追加工を施して、羽根車のバランスを調整します。
3.組立
消耗品は新品に交換し、メーカーサービスとしての厳格な工程検査を行います。
4.塗装・性能検査
組立完成後、塗装・膜厚検査を実施。性能検査をおこない、試験成績書を提出します。
※塗装・膜厚検査は仕様に応じて実施します。
(口径200mm以上のポンプは性能検査を推奨)